今月の標語 2019年

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2019年 「2月の標語」

人は生まれながら
100人の名医
(自然治癒力)
を持っている

――― ヒポクラテス

現在、常宿寺には猫が6匹いますが、2015年「9月の標語」で、怪我でパニックになっていた時、私の夢枕に立った空(くう)ちゃんのことを取り上げました。
幸いなことに、ウチの猫たちは捨て猫出身のせいか、皆、今まではとても健康で、怪我以外ではほとんどお医者様にかかることはありませんでした。
 昨年、11月頃から、何となく空ちゃんの調子があまりよくないのかな?と案じていたところ、12月17日の夜ご飯から、全くご飯を食べなくなってしまいました。獣医さんに連れて行き、採血やエコー検査など必要な検査を全てやって頂いたところ、思いもよらず肝臓の状態が非常に悪いと診断されてしまいました(GPT557、GOT209)
 食べられないということで胃腸薬と、肝機能を良くするサプリメントを処方して下さいましたが、とてもそのようなものでは効き目がないことは明白でしたし、さらに最悪なのは食べないので食べ物に薬を混ぜて飲ませることもできず、薬のままではどうやっても飲ませる事が出来なかったので、服薬は数日で断念せざるをえませんでした。
 人間の場合でしたら、食事を全くとることができなくなれば、入院して点滴するということになるでしょうが、動物を飼っていらっしゃるかたはお分かりと思いますが、彼らは何よりも病院が嫌いです。
家から離れて入院にでもなったら、それだけでも捨てられたと勘違いしてパニックになり、身心に相当なダメージになることは間違いありません。一昨年17歳で亡くなった花子の場合も家で出来る限りのことをしてやり、なるべく、彼女に苦痛にならない過ごし方をさせてやるしかないと決め、じっと我慢の日々でした。もし、それが寿命ならば、余計なことをしない方が、彼女の苦痛を最小限に収めることができるという考えでした。
空ちゃんを3階建てのゲージに入れ、周りをビニールで覆い、安静に出来るよう、隔離病棟にしました。水だけはちゃんと飲んで、おしっこも毎日一回はしていましたが、非常に黄色く、黄疸が出ていることもわかりました。
実は、私も、20代に、酷い急性肝炎を患ったことがあり、何を見ても食欲がわかないという経験がありましたので、空ちゃんの状態が身に染みる程伝わってきました。
食べなくなって5,6日目くらいは、空ちゃんより恐らく私の方が絶不調で、周りから「どうかしましたか」と、心配して聞かれるくらいになりました。25日には、遠方での葬儀も入り、帰ってきて死んでいたらどうしよう、と心配しながら仕事に出ておりました。ただ、以前にも書きましたが、空ちゃんは私に対する想いの強い子ですので、本当に死に瀕したときには、必ず私のところに助けを求めに来るだろうと思っておりました。
食べなくなってからも、他の子にご飯を食べさせる時、必ず、彼女にも見せて、それを食べないという事を繰り返しておりました。
そうこうしております内、27日の夜、ウチの子が皆好きな「ちゅーる」を舐めさせたところ、ナント、舐めたのです。その時は、私の方が泣きそうになりました。それで急いで「ちゅーる」を1本器に入れると全部食べたのです!!なんと完全に絶食の状態になってからピッタリ10日目のことでした!!!
その晩は少しずつ間をおいて、「ちゅーる」を更に2本食べることが出来ました。

当初は、半信半疑でしたが、翌日から普通の食事も徐々にとれるようになり、お正月が明けるころには、食事の量も元通りになり、元気に動き回れるようになりました。

彼女が食べなくなって10日間、彼女の周りを綺麗にしたり、安静に出来るよう環境を整えて、さすったり、「大好きだよ、可愛いよ」と言葉を掛け続けたりはしましたが、医学的なサポートは何一つ出来ませんでした。
つまり、彼女は自然に治ったという事になります。このことを、世の中では自然治癒と呼ぶのでしょうか?

「病気は神(自然治癒力)が治し、医者はその代金をとる」という諺があるそうですが、ヒポクラテスは「人は誰でも100人の名医(自然治癒力)を持っている。医者はその手助けにすぎない」と諭しています。
2500年前、古代ギリシャの医学の父と崇められている「医聖ヒポクラテス」は(古代ギリシャ紀元前460〜357の医者)原始的な医学から呪術や迷信を切り離し、人に元々備わる「自然治癒力」を医療の基本として「患者に利すると思う治療を選択し、害と知る治療を決して選択しない」、「まずは害することなかれ」と説いたそうです。
この「自然治癒力」と呼ばれるものは、さまざまな生き物が生まれながらにして備えているもので、これらは「自己再生機能」、「自己防衛機能」という「二つの機能」を合わせ持っています。

空ちゃんが10日間の絶食で、完全に治癒しましたので、絶食療法について調べてみたところ、24年間苦しんだ鼻炎が4日間の断食で治り、断食オタクになったという鍼灸師中村ひろきさんのブログの中に以下のような記事を発見しました。

それによりますと、6000年前に建てられたピラミッドの碑文に「われわれは食べる量の4分の1で生き、4分の3は医者のために食べる。」と刻まれていたそうです。

つまり、「少食こそ健康の源であり、食べ過ぎは医者を儲けさせるだけだ」と。
おそらく、古代エジプトで食べ物に困らなかった上流階級向けの注意書きなのでしょう。
そして、当時の上流階級と同じ食生活を送っているのが、なにを隠そう現代人なのです。

さらに調べていくと、暴飲暴食の害や断食の必要性を説いているのはエジプトだけではありませんでした。
「断食で治らない病気は、医者でも治せない」(ドイツのことわざ)
このことわざが現代医学の基礎を築き上げたドイツで存在するのはかなり意外でした。
逆を言えば「過食は医者の養分になるだけ」といったところでしょうか。
まさにエジプトの碑文と同じことを言っていますね。

「断食はメスを使わない手術である」(フランスのことわざ)
ぼくは痛いことと怖いことは大嫌いなので、身体にメスを入れないためなら暴飲暴食を断じてしない自信があります。

「断食は哲学の門である」(ソクラテス)
ソクラテスやプラトンなどの古代ギリシャ哲学者は、弟子に断食指導を行い、自身も定期的に断食していたようです。

「病気は祈りと断食で治しなさい」(キリスト)
数年前に宗教家の患者さんがあったのですが、奥様に「祈れば治る」と言われて治療を受けさせてもらえず、結局亡くなられました。
イエス・キリストに言わせれば、あの糖尿病の患者さんに足りなかったのは断食だったかもしれません。

「暴食の罪を犯した者は、地獄でヒキガエルや害虫を無理矢理食べさせられる罰を受けるだろう」(イタリアの詩人)「神曲」で有名なダンテが遺したと伝えられている言葉です。
イタリアでは今でも「不倫」よりも「暴飲暴食」のほうが、罪の意識が大きく、体型を気にせずに生きることこそ恥ずべきことのようです。さすが美意識の高いイタリアですね!
(https://travelife100.com/egypt より引用 )

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私は、食事は朝食のみで、昼時は豆乳と果物位で済ませ、午後1時以降から翌朝の7時の朝食までおよそ18時間は食物を口にしません。こういうのをプチ断食というのだそうですが、もう10年以上風邪をひいたことさえありません。
「われわれは食べる量の4分の1で生き、4分の3は医者のために食べる。」とは、まさに本当のことだと実感しています(笑)
今はまた、空ちゃんのコバルトブルーの美しい瞳にじっと見つめられる幸せに浸っています。(=^・^=)

2019年 「1月の標語」

常識とは
この世でもっとも広く分配されている
日用品である

――― デカルト

12月16日午後8時半ごろ、札幌市豊平区平岸の雑居ビルで52人が重軽傷を負った爆発事故が起きました。当初の報道では居酒屋が爆発したとの見方がありましたが、時間の経過とともに、どうやら、爆発したのは、居酒屋の隣にあった「アパマンショップ平岸駅前店」であったことが分かってきました。
 この爆発事故で、「アパマンショップ平岸駅前店」を運営する「アパマンショップリーシング北海道」の佐藤大生社長(39)が18日夕、会見、謝罪し、頭を下げました。
当時、店内には消臭スプレー缶が240本あり、廃棄予定の120本を机の上に並べ、ガス抜きしていたとのこと。消臭スプレー缶120本は未使用品。(はじめは160本と報道されていましたが、現場検証の結果、240本だったことが判明!!)
そのガス抜きを従業員が行ったことをどう受け止めるか?と聞かれ、佐藤社長は「正直なところを言うと、驚きました。なぜ、そのようなことをしてしまったのか。通常は考えられないこと。それも店舗の中で120本を散布したということは、通常は考えられないこと。通常であれば、やるべき仕事ではない」と率直な心境を語りました。
事故当時、店舗にいたのは店長(33)1人、社員1人。佐藤社長によると、ガス抜きは店長1人で行い、社員は別の仕事をしていたといいます。店長と社員は顔全体に火傷を負いました。
 事故直後の現場の映像を見ると、アパマンの店舗は粉々で、よくこの規模の事故で、死者が出なかったと思わせるくらい凄まじいものでした。

何軒かお月参りに伺った時に、この話題が出ましたが、皆さんが言われることは一様に「120本もスプレー缶のガス抜きを、一度に、しかも室内で、とは常識では考えられない。」というものでした。

今、これを読んでいて下さる貴方もきっとそう思っていらっしゃるでしょう。
ただ、大変残念なことに、これをやってしまった33歳のアパマンの店長さんにとっては、これが常識ではなかった様なのです。(-_-;)
話題は、全く変わりますが、
最近、私が、衝撃を受けた一例をご報告しますと、坐禅の後のお茶の時間に、私が得度式を挙げて頂いた、泉岳寺の話が出た時、20代半ばの参禅者の男性が、泉岳寺を知らないというのです。ということは「赤穂浪士」とか「討ち入り事件」も知らない?と聞きますと、うなずくので、本当に倒れそうになる位、驚きました。

衝撃があまりに大きかったので、若者たちの意識調査みたいなものを少し調べてみましたが、ナント「終戦記念日を答えられない若者たちに驚き… 平和ボケは日本全体に蔓延しているのか?」という記事を発見してしまい、更に打ちのめされてしまいました。(-_-;

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「若者100人にアンケート調査、終戦記念日を「知らない」と答えた人が過半数を超す」
https://www.huffingtonpost.jp/abematimes/815-syusen_a_23509090/ (2018年8月25日)
8月12日放送のAbemaTV『千原ジュニアのキング・オブ・ディベート』で、元防衛大臣の中谷元・衆議院議員を迎え、日本人の”平和ボケ”について議論した。

 番組ではまず、渋谷で平成生まれの若者100人にアンケート調査。8月15日の終戦記念日について「それは常識ですよ」「日本国民なら覚えておくべき」という人がいた一方、「何月頃かもわからない」「10月?」など、「知らない」と答えた人が54人と過半数を(◎_◎;)占める結果になった。

さらに「日本で戦争は起こる」と感じていると答えたのは41人だった一方、もし戦争が起きたら「逃げたい。ヨーロッパとか」「貯金を全部使い果たして楽しく過ごして死にたい」「美味しいものを食べて、竹内涼真に会いに行く」「攻めてきたらすぐ降参してほしい。植民地になってもいい」といった回答も見られた。

中谷氏は「こういう時代であるということは幸せだとは思うが、平和のルーツや、なぜ平和が大事なのかということを知らないと危ういなと思う。私でさえ戦後生まれなので、直接体験はしていない。でも、自分のおじいちゃん、おばあちゃんの世代に戦争があって、日本だけでも300万人以上が亡くなっている。国としても、それを風化させてはいけないということで『戦没者慰霊式』を始めた。ただ、学校では教えてくれない。歴史の授業はだいたい明治時代くらいで終わってしまう。特に勉強してもらいたいのは、なぜ戦争になってしまったのか。そして戦争が終わる時にどんな苦労があったのか。8月15日の1週間くらい前から降伏に向けた会議が開かれ、14日にポツダム宣言の受け入れが連合国に伝えられている。そして正式には9月2日にミズーリ号で降伏文書に調印した。さらに厳密に言えば、6年後に受け入れたサンフランシスコ講和条約に”終戦”という言葉が書かれていて、これが昭和27年4月28日発効したときが本当の意味での終戦だ。様々な経緯があったことをみなさんに勉強していただきたい」と話した。
(中略)
一方、現役大学生で株式会社GNEX代表取締役の三上洋一郎氏は「若い人のことがよく指摘されるが、安全保障の問題で現実的ではない人はむしろ年配の方に多い。思い出してほしいのは、東京都知事選のとき、ある元ジャーナリストの候補者がテレビ番組で『どこの国が攻めてくるんですか』ということを言った。これだけ東アジア情勢も緊迫化しているのに。ただ、”植民地になってもOK”みたいな考え方は良くない。自分の権利が侵害されてもいいと言ってしまうのは、歴史に対する無知さからくるもの」と指摘した。

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とにかく、めまいを覚える程驚くことばかりですが、デカルトによれば、常識というのは、日用品レベルで必要とされるモノ、という事のようです。スプレー缶は恐らくどのご家庭にもあり、日用品と言えると思いますので、その危険性については、少なくとも常識として、認識する必要があると思います。

私がLondon滞在中、フツウの英国人に「日本は長い間、鎖国をしていたのに、なぜ短期間に近代化し、最強国の一員のなれたのか」と聞かれたことがあります。これを読んでいるアナタ、フツウに会話している中でガイジンに突然こう聞かれたらどのように答えますか?
欧米の方と話していると、自国の歴史や、政治経済については、当然知っているモノという態度で話題を振られることが結構ありますので、あまりにも無知、無関心な日本人は彼らから見れば幼稚な印象を持たれるのでは?と危惧しています。

先日、「2018年の訪日外国人数が12月18日時点で初めて3000万人を突破」というニュースも耳にしましたが、まだまだ、日本人にとっては、外国人は珍しいものであり、実感として、日本人としてのアイデンティティーを努力して維持しなければならない必要性がないので、学ぶ気もないように思います。
 逆に、国旗や国歌など、持ち出すだけで「右翼か?」と、白い目でみられ、危険に思われる風潮では、自国について学ぶ必要がないと思っている若者のほうが増えてきている印象を持ちます。
このような有様では、日本人はますます「井の中の蛙」になっていくのではないでしょうか?

無知でも構わない、植民地になっても良い、などと開き直られたら、もうどうしようもないわけで…(-_-;)
近い将来、「日本」という国自体が雲散霧消したりして…ということが杞憂に終わることを祈るばかりです。

 と、このように嘆いているうちに2019年で平成も終わる訳ですが、昭和生まれの我々が明治生まれの方を、ひと昔前という風に認識したように、これからは「昭和生まれ」も化石と同じ扱いになるのだと。。。暗澹たる気持ちになります(´;ω;`)ウゥゥ
なんか年の始めから暗い話で申し訳ありませんm(__)m

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